高齢者に免許返納を勧めたらケンカに!?メリットと対処法

高齢者に免許返納を勧めたらケンカに!?メリットと対処法
高齢者の方が車を運転してるのを見ると「大丈夫なのかな?」と不安に感じる方も多いと思います。ご家族の中で、高齢で免許を持ってる方がいる場合は、この記事を見て、今一度、免許の返納について検討してみてはいかがでしょうか?

この記事で分かること

  • 免許返納した高齢者の意見
  • 免許返納をするべき?平均年齢は?
  • 高齢者が免許返納するメリット

高齢者が起こす交通事故が急増

高齢者が起こす事故は、死亡率も高く被害者も高齢者ということが多いです。

特に65歳以上の高齢者が起こす事故の特徴として正面衝突事故が多く、慌ててパニック状態となり、適正な危険回避が行えないこと、体調不良によって適切な操作を誤ることが挙げられます。

免許返納した高齢者の意見

75歳以上のAさん
運転に自信がなくなったから、免許返納をした…
75歳以上のBさん
家族に進められたから、返納した…
75歳以上のCさん
運転する必要がなくなったように感じたから…

上記の意見が、2015年に警察庁が調査した75歳以上の高齢者が免許返納をした理由です。
しかし、この調査を行った67.3%の人が、「自主返納をしようと思ったことがなかった」と答える結果に。

免許返納をためらう高齢者の意見

75歳以上のDさん
車がないと生活が不便になる
75歳以上のEさん
車を運転する楽しみが失われてしまう
75歳以上のFさん
仕事を失ってしまう

上記の意見が警察庁が同様の調査で行った時の意見です。生活する上での収入源や楽しみ、利便性を感じ返納をためらう高齢者が多いのです。

高齢の親を抱える子供の意見では、「親に運転免許証の返納を勧めたらケンカになった」という人も多く、家族間のトラブルにも繋がり深刻な問題です。

免許返納をするべき?平均年齢は?

警察庁の調べによると、免許を返納する年齢は、70歳~84歳の割合が多く、平均76.96歳ということが分かりました。

免許を返納するタイミングは年齢に関係なく、「運転に自信がなくなった」「もしも事故を起こしたらと不安」「家族に勧められた」というタイミングでなるべく早く返納することがおすすめです。

高齢者が免許返納するメリット

高齢者が免許返納するメリット

免許返納することは高齢者の方にとって不便になるという意見は多いですが、返納することでのメリットも沢山あります。
次に、紹介する返納するメリットを伝えましょう。

車の事故を起こす危険がない

先程もお伝えした通り、高齢者の交通事故では死亡率も多く、とても危険です。免許を返納することで最も大きいメリットとして事故を起こす危険がなくなります。

車の維持費がかからない

車を持っていると、車の税金、ガソリン代、車検、駐車場代などで、何かとお金がかかります。
免許返納で車を手放すことで車にかかる維持費は年間で10万円以上節約できる場合もあります。公共交通機関やタクシーを使ったほうが安くなるケースもあるのです。

経済的にもメリットがあると「返納しようかな?」と考える方もいるでしょう。

特典や割引を受けられる

高齢者が免許返納をすることによって、各種サービスを利用するときの料金が割引されるという特典があります。

福岡市では、タクシー業者にもよりますが、65歳以上に1割引、70歳以上に1割引をするサービスや、西鉄バスでは、65歳以上の西鉄バス乗り放題定期券(グランドパス65)の発行が可能になります。

免許返納を家族会議で決めよう

免許返納を家族会議で決めよう

高齢な親が運転をしてると、とても不安になりますよね。免許返納の話になると嫌がり、重たい空気になってしまうこともあるでしょう。本人に免許返納の提案をする時は下記の順序で提案することがおすすめです。

  1. 正直に本人の運転の怖さを伝える
  2. 本人に免許返納する気があるか聞く
  3. 免許返納が嫌な理由を聞く
  4. 本人の意見を聞き入れ、お互いが納得する返納期限を決める
  5. 返納することでのメリットもしっかり伝える