上記の疑問について詳しく解説します!
- 親の介護をすると法律上で認められている相続のこと
- 親の介護をしない兄弟の相続を減らすことができるのか?
- 親の介護を頑張ったあなたが多く相続させるためには
親の介護をすると認められる「寄与分」
親の介護をした人には、法律上認められている「寄与分」が存在します。
寄与分とは、亡くなった親の財産の維持や増加に特別の寄与をした相続人がいる場合に、この者に対して特別に与えられる相続財産への持分を意味します。
この寄与分が認められれば、介護を引き受けていた兄弟が遺産を多く取得することが可能です。
- 認知症の進んだ高齢の親に複数の子供がいたが、子供の一人だけがその親を引き取り、入退院の付き添いや日常の世話をしていたという場合
- 高齢の親が所有する自宅が老朽化したため、リフォームをしようとしたところ、複数いる子供のうち一人が400万円を援助した場合
このような、労務の提供、療養看護の程度、財産の支出した場合に認められます。
特別の寄与と認められる場合は、事前に専門家に相談して、特別の寄与となるか否かについて聞いておいた方がよいでしょう。
親の介護をしない兄弟の相続は減らせる?
親の介護をしない兄弟の相続を減らす方法は、遺言を作成してもらうことが大切です。
高齢な親の判断力の欠落がみられる前に、よく相談し、遺言書を書いてもらうようにお願いしましょう。
介護しなかった兄弟には、遺留分の権利がありますので、絶対に遺産を相続させないということが確保されるわけではありません。
遺言書を作成してもらう時の注意
「親のことも考えて、せめて一筆だけでも書いてもらおうかな。」と思う人も少なくないと思います。
しかし、遺言書は正しい書き方をしないと、無効なものになってしまい、「なんの効力もないメモ」となってしまいます。
介護を頑張ったあなたが多く相続できるようにするためには、遺言書を正しく書いてもらうことが一番です。そんな失敗が起こらぬよう、行政書士の方に相談し、遺言作成をしてもらう事をおすすめします。
遺言作成を依頼したい際は…
相続問題を起こさないためにも、親が元気なうちに行なうことが大切です。
相談・ご紹介が無料なため、遺言作成の会社をお探しの方は、ぜひご相談ください!
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