高齢者のインフルエンザを重症化させない予防法

高齢者のインフルエンザを重症化させない予防法

高齢者がインフルエンザに感染した場合、重症化してしまう可能性が高いため、大変危険です。

今回は、高齢者の方がインフルエンザで重症化しない為の有効な予防法をご紹介します。「高齢の親のことが心配…」「普段からできる予防法を知りたい」という方は最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 高齢者が重症化してしまう確率
  • 高齢者の中でも特に重症化に注意する人
  • インフルエンザで重症化しない為にできる事
  • こんな症状があったらすぐ病院へ相談

高齢者がインフルエンザで重症化する確率

高齢者の方がインフルエンザに感染することで、重症化し、死に至ったというケースは少なくありません。

厚生労働省によると、インフルエンザ感染者の致死率は、0.01%未満ですが、70歳以上の高齢者では、0.3%と平均よりも30倍高い死亡率になります。

高齢者の場合、重症化率、死亡率が平均よりも30倍以上高いため、基礎疾患のある方は早めにワクチンを受けることを勧められます。

高齢者の中でも特に重症化に注意する人

インフルエンザで特に感染に注意する必要がある高齢者は、基礎疾患を持っている方です。基礎疾患をお持ちの方がインフルエンザウイルスに感染し、重症化が報告されている要因をご紹介します。

慢性呼吸疾患(COPD、気管支喘息、肺線維症)

  • ウイルス感染による気道狭搾、喀痰増加、肺胞内滲出
  • 二次性細菌感染(気管支炎、肺炎)

心血管疾患

  • 冠動脈閉塞(動脈硬化の発生・進行)
  • 心筋・心膜障害、不整脈

糖尿病

  • 易細菌感染
  • 代謝障害(代謝性アシドーシス)

悪性腫瘍、高齢

  • インフルエンザワクチンへの反応性低下

インフルエンザで重症化しない為にできる事

インフルエンザで重症化しない為にできる事

厚生労働省が発信するインフルエンザを予防する有効な方法についてご紹介します。
重症化のリスクがある高齢者の方は下記の予防法をしっかり行ない、日頃からインフルエンザ感染の予防を行ないましょう。

  • 流行前にインフルエンザワクチン接種を受けましょう。
  • 手洗いうがいやアルコール製剤で手指を清潔にしましょう
  • 外出時や第三者と接触する場面ではマスクをつけましょう。

こんな症状があったらすぐ病院へ相談

こんな症状があったらすぐ病院へ相談

インフルエンザにかかると合併症を発症し、重症化しやすいため、少しでもインフルエンザの症状が出たら早めにかかりつけの病院に相談しましょう。

また、最近では新型コロナウイルスの感染リスクも考えられるため、直接病院へは行かず、まずは病院に電話をし症状を説明してから、各医療機関の指示に従いましょう。

インフルエンザ感染で多い症状は次の通りです。

  • 高熱がある
  • 身体がだるい
  • 関節痛がある
  • 胃腸が悪く、下痢や便秘になる
  • 微熱で咳が続く

高齢者のインフルエンザの重症化を予防でなくそう!

高齢者のインフルエンザの重症化を予防でなくそう!

インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症は、高齢者の方や、一緒にお住まいの家族にとってとても怖いものです。

少しでも、ご家族や周囲の高齢者の方が感染しないようにするためには、日頃から感染症対策をすることが大切です。

重症化で高齢者の方がお亡くなりにならない為にも、周りの方でサポートしてあげましょう。